思いもよらない形に心動かされる瞬間。触れただけで、遠い記憶が仄かな香りのように立ち昇る瞬間。わたしたちが芸術と呼ぶのは、そんな瞬間を呼び起こすものや行為ではないでしょうか。
生きることは芸術そのもの。つまらない常識とは距離を置きながら、柔軟に新しい日々を切り拓く――「gena kuwan」は、そんな彫刻家の姿を思い浮かべながら作ったコレクションです。
思いもよらない形に心動かされる瞬間。触れただけで、遠い記憶が仄かな香りのように立ち昇る瞬間。わたしたちが芸術と呼ぶのは、そんな瞬間を呼び起こすものや行為ではないでしょうか。
生きることは芸術そのもの。つまらない常識とは距離を置きながら、柔軟に新しい日々を切り拓く――「gena kuwan」は、そんな彫刻家の姿を思い浮かべながら作ったコレクションです。
深く墨のような「黒練」と、柔らかな白餡のようなベージュの「白練」、2つの土を混ぜ合わせることから生まれる、有機的なマーブル模様。釉薬をかけずに高温で焼成すると、土を練り上げた時の滑らかな質感を保ちつつ、薄く硬質に仕上がります。目指したのは「強さとしなやかさを併せ持つ彫刻家の作品のような器」です。
テーブルウェアの製作を手がけるのは、長年の急須作りで培った技術を誇る南景製陶園。急須では胴体・注ぎ口・持ち手・蓋といったパーツを石膏型と機械ろくろで成形した後、繊細な曲線や窪みなどを手作業で加えていきます。茶漉しの穴をひとつひとつ手で開けて仕上げた後、各パーツを丁寧に接合。素焼きから検品まで、ひとつの急須が完成するまでに要する時間は約1ヵ月半。熟練の技術とかけられた手間が、完成度の高い器の背景にはあるのです。
「gena kuwan」は、MISHIMのデザイナー・土肥牧子が描く「女性彫刻家のgena kuwanと、そのアトリエの物語」と、そこから生まれるプロダクトとライフスタイルを提案する、新しい発想のブランド。都会的で先鋭的な感性を持ちつつ、時の流れの中で変化するものや、歴史や記憶を内包するものを愛し、荒寥とした自然の中に一人で身を置くことを恐れない――彼女のイメージを通して生み出されるプロダクトは、今後、ジャンルを超えて広がっていきます。
www.instagram.com/gena_kuwan
テーブルウェアのラインナップは、
2種類のカップ、多彩な料理に対応する
大きめサイズのプレートL、
カップのソーサーにもなるプレートS、
スープやシリアルなどにも使える
フルーツボウル、
南景製陶園の技術力が
遺憾なく発揮されたティーポット、
そして小ぶりのフラワーベース。
黒練ベースの「black」と、白練ベースの
「white」の、2タイプのマーブル模様を
それぞれ用意しています。
意外なほど軽量ですっと手に馴染み、
サイズの面でも使いやすいのが特徴です。
オリジナルの配合で混ぜ合わせたマーブルの土は、端材をそのまま再利用することができません。捨てられてしまう土が出るのを防ぐ為に、「gena kuwan」ではこれらの土をムラなく練り直してもらい、「flower vase-R (reuse)」として生まれ変わらせることにしました。なお、上記のフラワーベースの収益の10%を環境保護団体へ寄付いたします。
※寄付先は後日ご報告いたします
土肥牧子によるデザインレーベル。陶器ブランド「MISHIM POTTERY CREATION」、子ども家具「MISHIM LITTLE」を軸に、日本の素材や技術、技法を使った作品のデザイン、ディレクションから制作、販売までを行っている。
http://mishim.com
萬古焼の産地として知られる三重県四日市市で100年以上にわたって作陶を続ける老舗陶磁器メーカー。急須作りで培った高い技術力で、現代の暮らしに寄り添う、機能性と普遍美を兼ね備えた器の数々を世に送り出している。
https://www.nankei.jp